中国で連載した漫画「太空三十六計」の日本語ネーム完成♪ [ART]
先日、鍾馗がらみで思い出したと言う事で、中国で出版した連載漫画の事を書きました。
http://chinaart.blog.so-net.ne.jp/2012-02-28
その時に、「日本語ネームを入れてみよう‥」と呟いた後、地道に作業を進めておりました。
一度填まると暫く熱が冷めないタイプなので、気付いたら72頁分の作業を完成させてしまいました(’灬’
前回は版権スタンプを入れたのですが、今回手抜きで入れておりません‥(^灬^;ゞ
一応、出版されて居る書物なので、取り扱いにはご注意願いますm(_ _)m
尚、72ページ目でこまが執筆するのを止めたので、話が途中までとなっております事、
あらかじめご了承願います・・・
そうそう。
肝心な事を言い忘れていました。
中国の漫画ですが、頁に対して左から右へと読みますので、日本とは反対方向となります。
中 文 版 日 文 版
作家さんのイメージで、友好国の主人公が駆る動物は、「一角のサイ」でした・・・
友好国軍隊の隊長を、鍾馗に似せて描きました。
尚、元原稿に隊長の設定は有りませんでしたが、軍を指揮する人物が欠けていたので都合良かったです。
原稿には、命令や情況描写の台詞が羅列されていたので、誰がどのシーンで話しているか不明瞭でしたし、
そこで1人加えるだけで、全てが上手く纏まりました。
その代わり、その後の話に於いても隊長を組み込む手間が発生しましたが、たった1人の追加で、話が
締まった事を覚えています。脚本作家の方の頭では、元々どんな場面で話しを進めていたのでしょうね。
描く前、当然先に原稿を読むわけですが、このシーンに関しては、「パクリか・・・」と頭に渦巻きが出ました。
セイント聖矢やん・・・
するとやはり、次のシーンからはペンに気合いが入らなくなり・・・
何か良い加減に進めた感は否めません・・・
このシーンを描いていた時、先の「パクリ」に対するトラウマが
この金属破片って、まさか・・・
その懸念を余所に、シーンは凌波星に変わり、そして舞台が更に、「古代中国戦国時代」へと言う事に
中国歴史に疎かったこまは、その上に「中国時代劇シーン」を描かなければならないと言う事態に
ふうう~ぅ、衣装が大変やん
殆ど非現実的なデザインでしたが、中国人スタッフ等は驚いて感激してくれました。
兎に角、当時の大陸には無い絵柄にコマ割りでしたので、何をやっても「斬新的」で済まされたみたいです。
この頃、印刷された本を見たのですが、人が折角スクリーントーンを使って視覚的効果に味付けしているのに、
ロートルな印刷会社との癒着があるようで、出来上がった本の印刷は、網掛けなどが全部「ベタ」になって
つぶれていました。
「今どき、コピーですらこんなに緻密に再現できるのに!」と、50%に縮小したコピーを見せて訴えましたが、
担当さんも頭が痛かったようで、「印刷会社と上層部の古い関係なのでどうしようも無い」とぼやいてました。
そこで、トーンの効果が潰れにくくする為に、B4で描いている原稿を一旦A4にコピーし、そこにスクリーントーン
を貼って提出する事にしました。
従って、この頁からはA4を縮小したものなので、B4から縮小したこれまでの頁よりも粗さが目立っています。
しかも、先に懸念した事が大当たりして、、、
金属破片が溶けて変形し、「液体金属」が構成するロボットに
ターミネーターの応用編です・・・
本音は、やる気がかなり落ちました。
忙しくなって、ここまでで止める事にしましたが、心情的にも真似っこ漫画に嫌気がさしていたのは確か。
ストーリーも全部任せて欲しかったのですが、中国での出版物には必ず「政府検閲」が有る為に、そこで
何が引っ掛かるかを知った上で書かなければ、手間が何倍にも跳ね上がりますから事実上ムリですけどね。
日本のように、自由気ままなストーリーで何を書いても良いと言う国では無いので、もしそうしてた場合でも、
検閲での描き直しでウンザリしていたかも知れません。いや、きっとしていたでしょうね。
ここ2,3年で、フリーペーパーのライターもしたのですが、西安旅行の案内を任された時、華清池の紹介に、
うっかり「蒋介石の話」に触れたのですが、案の定その部分のカットを要求され、別の話に差し替えました。
締め切り日も、印刷締め切りよりも前倒しだったのは、検閲に時間を要するからと、その時思いっきり理解
しました。
中国メディア人や作家たちの苦労を察します。
紹介は日本語のだけの方が良かったかな・・・?と思いましたが、折角有るので、両方並べて載せました。
渡航2年目でこんな事をやっていたおかげで、中国語の上達に一役買っていたのは確かだと思います。
「(俺に)任せろ!」なんて、中国語の文献で調べても、誰も「看我的!」とは訳してくれないと思いますが、
ネイティブでは極自然にそう言いますし、ドラマやアニメでもガンガン使っている言葉です。
隊長が登場した部分の進行は、作家さんの原稿には無い部分なので全て「自作」しました(P38,P39等)し、
「教科書中国語では意味を成さない」と言う点も、この執筆時に痛感しました。
出版社の確認を通っているので文章は合っていますし、色んな言い回しが有るので、両文を対比すれば
何かの役に立つかも知れません。
尚、本作品は既に出版されておりますので、版権は上海青少年児童出版所にあります。
従いまして、勝手に転写や内容の利用等されますと、著作権等の侵害になりますのでご注意下さい
http://chinaart.blog.so-net.ne.jp/2012-02-28
その時に、「日本語ネームを入れてみよう‥」と呟いた後、地道に作業を進めておりました。
一度填まると暫く熱が冷めないタイプなので、気付いたら72頁分の作業を完成させてしまいました(’灬’
前回は版権スタンプを入れたのですが、今回手抜きで入れておりません‥(^灬^;ゞ
一応、出版されて居る書物なので、取り扱いにはご注意願いますm(_ _)m
尚、72ページ目でこまが執筆するのを止めたので、話が途中までとなっております事、
あらかじめご了承願います・・・
そうそう。
肝心な事を言い忘れていました。
中国の漫画ですが、頁に対して左から右へと読みますので、日本とは反対方向となります。
中 文 版 日 文 版
作家さんのイメージで、友好国の主人公が駆る動物は、「一角のサイ」でした・・・
友好国軍隊の隊長を、鍾馗に似せて描きました。
尚、元原稿に隊長の設定は有りませんでしたが、軍を指揮する人物が欠けていたので都合良かったです。
原稿には、命令や情況描写の台詞が羅列されていたので、誰がどのシーンで話しているか不明瞭でしたし、
そこで1人加えるだけで、全てが上手く纏まりました。
その代わり、その後の話に於いても隊長を組み込む手間が発生しましたが、たった1人の追加で、話が
締まった事を覚えています。脚本作家の方の頭では、元々どんな場面で話しを進めていたのでしょうね。
描く前、当然先に原稿を読むわけですが、このシーンに関しては、「パクリか・・・」と頭に渦巻きが出ました。
セイント聖矢やん・・・
するとやはり、次のシーンからはペンに気合いが入らなくなり・・・
何か良い加減に進めた感は否めません・・・
このシーンを描いていた時、先の「パクリ」に対するトラウマが
この金属破片って、まさか・・・
その懸念を余所に、シーンは凌波星に変わり、そして舞台が更に、「古代中国戦国時代」へと言う事に
中国歴史に疎かったこまは、その上に「中国時代劇シーン」を描かなければならないと言う事態に
ふうう~ぅ、衣装が大変やん
殆ど非現実的なデザインでしたが、中国人スタッフ等は驚いて感激してくれました。
兎に角、当時の大陸には無い絵柄にコマ割りでしたので、何をやっても「斬新的」で済まされたみたいです。
この頃、印刷された本を見たのですが、人が折角スクリーントーンを使って視覚的効果に味付けしているのに、
ロートルな印刷会社との癒着があるようで、出来上がった本の印刷は、網掛けなどが全部「ベタ」になって
つぶれていました。
「今どき、コピーですらこんなに緻密に再現できるのに!」と、50%に縮小したコピーを見せて訴えましたが、
担当さんも頭が痛かったようで、「印刷会社と上層部の古い関係なのでどうしようも無い」とぼやいてました。
そこで、トーンの効果が潰れにくくする為に、B4で描いている原稿を一旦A4にコピーし、そこにスクリーントーン
を貼って提出する事にしました。
従って、この頁からはA4を縮小したものなので、B4から縮小したこれまでの頁よりも粗さが目立っています。
しかも、先に懸念した事が大当たりして、、、
金属破片が溶けて変形し、「液体金属」が構成するロボットに
ターミネーターの応用編です・・・
本音は、やる気がかなり落ちました。
忙しくなって、ここまでで止める事にしましたが、心情的にも真似っこ漫画に嫌気がさしていたのは確か。
ストーリーも全部任せて欲しかったのですが、中国での出版物には必ず「政府検閲」が有る為に、そこで
何が引っ掛かるかを知った上で書かなければ、手間が何倍にも跳ね上がりますから事実上ムリですけどね。
日本のように、自由気ままなストーリーで何を書いても良いと言う国では無いので、もしそうしてた場合でも、
検閲での描き直しでウンザリしていたかも知れません。いや、きっとしていたでしょうね。
ここ2,3年で、フリーペーパーのライターもしたのですが、西安旅行の案内を任された時、華清池の紹介に、
うっかり「蒋介石の話」に触れたのですが、案の定その部分のカットを要求され、別の話に差し替えました。
締め切り日も、印刷締め切りよりも前倒しだったのは、検閲に時間を要するからと、その時思いっきり理解
しました。
中国メディア人や作家たちの苦労を察します。
紹介は日本語のだけの方が良かったかな・・・?と思いましたが、折角有るので、両方並べて載せました。
渡航2年目でこんな事をやっていたおかげで、中国語の上達に一役買っていたのは確かだと思います。
「(俺に)任せろ!」なんて、中国語の文献で調べても、誰も「看我的!」とは訳してくれないと思いますが、
ネイティブでは極自然にそう言いますし、ドラマやアニメでもガンガン使っている言葉です。
隊長が登場した部分の進行は、作家さんの原稿には無い部分なので全て「自作」しました(P38,P39等)し、
「教科書中国語では意味を成さない」と言う点も、この執筆時に痛感しました。
出版社の確認を通っているので文章は合っていますし、色んな言い回しが有るので、両文を対比すれば
何かの役に立つかも知れません。
尚、本作品は既に出版されておりますので、版権は上海青少年児童出版所にあります。
従いまして、勝手に転写や内容の利用等されますと、著作権等の侵害になりますのでご注意下さい
>こまちゃん
わー!大作o(^-^)o
by リル (2012-03-11 11:44)
>リルさん。
「三十六計」なので、「逃げるが勝ち」も含めてあと35の内容があったので、
貰った原稿が500枚だったのには驚きました。
ストーリー原稿には、「情景」「意図」「台詞」と並んでいまして、情景と意図を把握し、
台詞を絡めてこまを割り振って行きました。
でも、こまが手掛けたのは30頁弱・・・後は別の人で続けて居ましたが、何か
申し訳ない事をしました。
by こまちゃん (2012-03-11 14:42)