SSブログ

家の処分、上海最後の一日~引越荷物編 [上海生活]

7月19日。
今日は最後の一日です。
とうとうこの日がやって来ました。
やって来るまでは、もうやって来ないんじゃないかと思った事もありました。
でも、やっぱりやって来るんですね。

部屋を明け渡したら、午後は友人宅で時間を潰し、夜のD次寝台動車組(新幹線)で北京へ旅立ちます。

先ずは午前中に、老宋へ譲り渡す家財道具の運び出しから始まりますが、その後で、
買い手に部屋を明け渡したら、その時点からここは余所の町になってしまいます。

これまでなら、当たり前のようにしてきた色々な事が、この日を境に出来なくなるんですね。
馴染みの市場(スーパー)、馴染みの散髪屋、そして馴染みの腹出し・・・(*o☆)\バキッ!
(そんなモン、北京でも見られるわい!ムード壊しおってからに!)
一つ一つが余所の世界になって行くんですね。。。


朝目覚めると、爺ぃは相変わらずグーグー寝ていますが、老宋はやっぱり裏でごそごそやっておりました。
ホテルに泊まった老劉ご夫婦が、朝からやって来るので、朝食に「ファミマのおにぎり」を買ってくる事に
しました。
DSC_1890.jpg
馴染みの石橋からの風景・・・at Last


石橋を渡ると直ぐにあるのが聞喜路。
DSC_1891.jpg
この聞喜路は、ここから西へ延びる短い道です。


その先に道がない場合は、標識上で「赤丸」にて表示されます。一目瞭然ですね。
DSC_1892.jpg
上海市の道路標識を、全部このタイプに交換中なのです。
万博効果です。
(浦東や遠く以外は、殆ど交換完了しています)


さて、隣の臨汾小区前です。

トラックの西瓜売り。
DSC_1893.jpg
白昼堂々、すっぽんぽんで、立派なおなかを見せびらかしております。

「白昼堂々」なんて書くと、なんかとんでもない事してるような感じを受けちゃいますが、
中国では当たり前で、夏になったら、男はそこら中ですっぽんぽんです。


全国共通です。
DSC_1894.jpg
おばちゃんもおねえちゃんも、な~んの疑問も感じていません。
そう、これが日常の風景なので、疑問に思うとか思わない以前の感覚なんです。
これを習慣というのですね~。


歩いて行くと時間が勿体ないので、三輪バイクを探します。
DSC_1895.jpg
犬の散歩は、今や社会問題。
街中どこでも見かけます。そして未処理の糞も多いですよね。

自分のゴミも片付けられない、いや、気軽に捨ててしまうような民族には、ペットを飼う資格などあるとは
思えませんが、みんなが同じ考えなので、それに気付くはずがありませんね。。。習慣・・・ですし。


三輪バイクに乗っかって、臨汾路のファミマへ向かいます。
DSC_1898.jpg


DSC_1901.jpg
老劉夫婦、老宋、爺ぃとこまの5人なので、おにぎり10個とタマゴスープを買って帰りました。
昨日もおにぎりとスープを買ったけど、おにぎりは毎日補充されますが、スープは昨日こまが買っちゃった
残りの3つしかなかったので、一つは味噌汁にしました。
(流石ファミマ、味噌汁もあるんですね~[るんるん]


中国の朝は、こうした人が街中を掃除しています。
DSC_1902.jpg
退職者などから、この仕事を希望する人を募ります。


さて、食事もそこそこに、老劉の機転で、荷物を空き地に出しておく事にしました。
DSC_1910.jpg
最初はタクシー会社の2トン車を2台頼んでいましたが、どう考えても乗りそうに有りません。
近所の人や守衛さん達も、乗らないよ~と騒ぎます。

すると、守衛さんの一人が、「4トン車を知ってるよ!」と言ってくれて、早速値段を調べてくれました。

 「300元で南の奥の家まで!」

これは安いかも知れません。
タクシー会社のトラックは、老宋の家までだと150元前後、2台で300元・・・と言う感じなので、
似たような金額です。そうなると、タクシー会社の方は2台に別れて面倒そうなことと、荷物の積み
降ろしは「ノータッチ」ですから、同じ価格なら、積み卸しを手伝ってくれるという4トンの方に決めました。


早速タクシー会社に連絡して断って、その4トンを頼みました。
DSC_1906.jpg


やっぱり正解です。
DSC_1908.jpg
積み込みは、こまも荷台に登って手伝いましたが、大きな荷台で置き方も自由度があるので、
こちらで大正解だったと思います。

荷物を積み込み、老宋がトラックに乗って家に向かう時間です。

エエ年したおっさんに、「かわいい」と言う形容が当てはまるかどうか疑問だけど、
このおやじはかわいいです。
爺ぃになじられてもニコニコ。ちょこちょこと懸命に片付けしている姿や、休憩の時、
すっぽんぽんで座っている恰好が妙に微笑ましいんです。[るんるん]

で、最後の最後、全て積み終わって、積み残しがないかどうかの確認で部屋に入ると、
老宋も入ってきて、こまにお金を渡そうとします。。。[exclamation&question]

こま:「你,干什幺你!?」

老宋:「こんな少ししか出せないけど、良い物沢山貰ってそのままさいならじゃ、男が廃るわい!」

こま:「もぅ~!何言ってるの!?持って行けない物を友達が貰ってくれたら、そんな嬉しいことないじゃん!」

老宋:「でも、普通の数じゃないし・・・真不好意思じゃし・・・」

こま:「いつかこまたちが上海に来て、老宋の家に行った時、見覚えのある家具なんかがあったら嬉しいし…」

老宋:「でも、、、わしの気が済まないんじゃよ!」

こま:「友達の心意気が判らないの~?以后不要做朋友幺?」

老宋:「中国男子漢應該做這様・・・(中国人の男はこういう習慣じゃし・・・」

こま:「(咄嗟に老宋の股座を鷲掴みにして)お金渡すんなら、これちょん切っちゃうから!」

漸く納得して貰って、手に持っていたお金を無理矢理彼のポケットに戻させました。(^^[たらーっ(汗)]
意外に頑固なんですね。
気持ちだけ戴いておきますね~!


車が出るまで、老宋は落ち着かない様子でモジモジしていました。

「没関係!你用這些,東西都是活的!給了別人不見東西就死的嗎~!」
と言って、軽く抱擁してから、車に乗って貰いました。

良い友達がいっぱいで、嬉しくなっちゃいます。

(尚、写真に爺ぃが写っていませんが、小荷物を出しに郵便局へ出かけていますので居ません。)



老宋を送り出したあと、買い手の小魏が来ました。
DSC_1912.jpg
売り手と買い手の引き継ぎです。


彼も、新疆へ兵団に借り出された両親の都合で、アクスで生活していた上海人です。
DSC_1913.jpg
でも、「新疆」と言うキーワードは、それだけで彼らを親友にしてしまう程、


過酷な生活を強いられていた時期だったんですね。
DSC_1914.jpg
爺ぃは兵団では有りませんが、漢族が新疆にいると、それだけで他の省とは違った苦労があるのです。



そうこうしているウチに、小陳夫婦が来て呉れました。
これからの予定ですが、先ず、こま達の北京行きの荷物を、上海駅の一時預かりに持って行き、
老劉に引き取って貰う荷物と一緒に、老劉の家に遊びに行きます。
DSC_1915.jpg
(老宋は居なくなりましたが、閘北公園口の茶館「宋園」が有りました!)


彼の車は7人乗りのステーションワゴンですが、老劉のとこま達のとで荷物が沢山あるので、
タクシーを足して2台にしました。こまと爺ぃが、北京への荷物を持って先導します。
DSC_1916.jpg
みんなと駅で落ち合って、小黄の運転で老劉の家へと向かいます。

(万博準備で、北京のOL準備と同じような「ごまかし」作業が盛んです。これは高架道の橋げたと
腹ですが、ペンキをベタベタ塗っているので、街中が塗料の臭いでたまった物じゃありませんでした)


高架道路を写真で見ると、できたてのホヤホヤって感じですね。
DSC_1918.jpg


家の手続きで、散々出かけた「天目西路」周辺が見えています。
DSC_1919.jpg
「凱旋門」のようなのが見えていますが、文字通り「凱旋大厦」で、保険用品を取り扱う問屋です。


そろそろ上海駅です。
DSC_1921.jpg


このゴチャゴチャ具合、どうにかならないのでしょうか・・・・・
DSC_1922.jpg


何か工事をしているので、駅前広場から駅前の商店へ向かうのが不便になりました。
駅エリアの両サイドにある、遠くの信号へと向かう必要があります。
DSC_1927.jpg


この工事のせいで、駅前は混雑しっぱなし!
DSC_1926.jpg


都会では、若者がドンドン変貌して行き、日本や香港と良く似たファッションに準じて行ってますね。
DSC_1928.jpg
でも、おばちゃんやおやじ連中は相変わらずの大らかさ。
ん?・・・腹出しおやじの輪タクが見えています。


この辺はやったら駄目なはずですが、根性有るおやじです。
DSC_1929.jpg
案の定、身障者ステッカーが貼ってあるようですが、殆どウソで大抵は健常者です。

彼がどちらかは判りませんが、右手には、なんかものすご~い成金アクセサリーをしていますね・・・
10元で運んで、1日30人で300元。。。1ヶ月9000元・・・くらいかな~?結構高給取りの部類ですね。



荷物は一つ「40元」と言ってきました。。。
爺ぃは怒りながら交渉し、3つ80元にしました。

そんな事して、荷物大丈夫なのでしょうか・・・と思っちゃいます。(^^;[たらーっ(汗)]
DSC_1932.jpg
そして、小陳たちと合流し、小黄の運転で老劉宅へと向かいます。


浦東へ向かってから、夜再びここへ戻ってきますが、その様子は次のブログで~!

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。