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温家宝が重慶市トップ等を厳しい口調で批判してもなぁ・・ [大陸情況]

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120314-OYT1T00930.htm
これを「異例」と取るのか、露見したが故のパフォーマンスと取るかで、中国の見え方が違うと思う。
日本のメディアが報道する場合、殆どが「異例」や「見直した」や「明るい兆し」などと、
「日本に充て填めた考え方」でしか報道記事が書けない。

どうして?
そこは中国だよ[exclamation]

もうこれは、今の日本媒体人が甘っちょろくなっているとしか言えない。

スマホやiPadにうつつを抜かし、「駆使して」とは言葉の綾で、単にそこに有る多くの「他人のいい
加減な情報」に頼り切っているだけで、自分で調査し、靴を摺り減らす事はしなくなってきている。
皆が平静は気儘で贅沢な生活をし、暖衣飽食を尽くしている為に生じた弊害だと思う。


先月の、村の役人を更迭して選挙で選ばせた指示にしても、今はネットでバレる機会が増えて
いるが故に、中国共産党がとった「今どきの対応方法」として理解せねば、色んな部分でミス
ジャッジをしかねない。

あの中国が、そう簡単に世界的見解にそぐう訳など無い。
非一非二而已(そんなに簡単なことじゃない)。



数年前、上海市長「陳良宇」が横領汚職事件で逮捕された時も、中央と太いパイプで繋がっている
彼が一番驚いた筈だ。これまでのような「人脈を使った揉み消し」は、露見する手段などが変化して
来ている現在、そう簡単には出来なくなっているのが現状なのだが、日常が汚職で麻痺している
高官たちには、殆ど実感視されていなかった事の証明でもある。

なのに、「捕まるはずが無い」と思って居る輩の魂胆は、「最悪捉えられても、あいつもコイツも曝露
すると言えば放免される」と思って居るので困ったもんだ。その数が多ければ多いほど、安心感を
増した上で悪い事を続ける‥と言う図式が根付いている。

そこに現代式の曝露が行われると、自分が考えていた「逃げ工作」が全く事を成さないと知り、
そこで初めて事の重大さに気付くのだが、彼の場合は牢獄で頭髪が真っ白になって仕舞う程の
恐怖に苛まれたのだ。


それだけ、慣習化した高官が時代について行けなくなっていることの証明でも有り、逆に言えば、
それを理解した高官だけが上手く渡って行けると言う事にもなる。現に手法を変えて、小賢しくも
大きな悪を続けて居る高官が中央には沢山居るのだから。


中央から離れた地方都市では、その「高官狩り」の危機に疎く、気付いた時には已に遅かりし・・・
と言うケースが増えてきた。ある程度増えて来ると、流石の腐った脳みそ持つ地方高官も勉強し、
そそくさと手法を変えてカモフラージュしまうだろうから、そうなるともう手が付けられない。
イタチごっこは続く‥と言った所だろう。


時代が変化して行く中で中央が取った方法は、問題が発生したらば、その関係筋に先手を打ち、
火の粉がかかる前に、蜥蜴のしっぽ切りよろしく、地方を切り捨てて身辺高官を守っているのだ。

その為に、

迅速な「明るい逮捕(大っぴらに公開した上で)」と、正義に名を借りて「一喝する」

訳だ。
事実として、最悪は中央の高官自身にも火の粉が係ってくる事が必至な訳だから、こうすることで、
検挙された高官が曝露した内容はコントロールできてしまう訳だ。最高指導者が公の場で一喝した
事で、周りの責めが緩んだスキに、実は水面下では蜥蜴のしっぽ切りが行われている事になる。


高速鉄道の事故の時など、温家宝は4日掛かって漸く現地入りした。
どんな災害時であっても、即日入りする事がポリシーのような温家宝が、なぜ4日掛かったのか。
それは、鉄道事業開発の最前線企業である信号機企業関係の癒着に繋がるラインが中央に及んで
いる筈なので、その調査と対応策を整えた上で現地入りした為、そんなに時間が掛かったのだろう。

そこでも温家宝は、「正義を貫く為、埋めた車両を掘り起こし、真実を追究する」と大々的に宣言した。
しかし、その後の結果で得た彼の言う「真実」とは、原因となった企業の、信号システム開発部門の
人間になすり付けられたものだった。その企業には、何のお咎めも、運営体制などの再構築も生じて
いない。

宣言した後の結果までは追跡取材などされない中国なので、そう言った「舞台演技」的な手段で擦り
抜けられるのも頭が痛い所。
中央は、ネット社会と中国での報道のあるべき形を施策しながら、今やその「腹黒い方程式」をほぼ
完成させているに違いない。

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