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莎車(ヤルカンド)が緊張状態… [大陸情況]

シルクロードの時代、大陸の西の商業玄関として大いに栄えた町ヤルカンド
こまが中国行きで良く出掛ける町の一つで、友人も多いし個人的にも好きだし、懐かしくて落ち着ける良い町だ。

少数民族問題が燻り続けて100余年。
今、その歴史的価値のある町が面倒なことに巻き込まれようとしているようだ。
全て中国共産党が身勝手でおバカだから生じるんだけど…。

ヤルカンド発祥の十二ムカムの踊り、マシュラップ。
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その舞踊曲の刀郎ムカム(ドランムカム)を演奏する人たち。


踊りの中心に居る白鬚さん。
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こまの友だちです。


踊っている時、彼らは何も考えず幸せかも。
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こちらに来て微笑むおじいちゃん友人。
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ここはヤルカンド郊外の葉城。
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大自然も豊富。

でも、ここも漢民族が観光開発で着手してしまった。
当然、何カ所かの民間集落が犠牲になって仕舞う。
敏感なエリアに、どうして手を加えたがるのか。
儲ける手段だろうけど、もっと人権を意識してやらないと。


田舎町のバザールで。
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こまの持っていたタオルが欲しくて、写真をバンバン撮らせてくれた面白いおっちゃん。
でもそのタオル、ここに来る前に立ち寄った、小さな都市西寧の雑貨店で買った上海製だけど…[あせあせ(飛び散る汗)]


今日のニュースで写っていたのと同じ、G315線(国道315号線)の高速道路。
DSC_1802.jpg
ニュースは98kmになってたのでもっと手前。

でもって、高速を走る軍隊を、カメラでクソ丁寧にパンして撮影していたアホな日本人記者達。
テレビを見ながら、「中国に於ける外国人の節度を守らないと、取材も出来なくなるぞ!!」と言った途端、
やはり軍人に停められて、「外国人はヤルカンドに入境禁止」って言われ、軍人2人に同乗され、ヤルカンド
出入り口で、喀什へ戻されてしまったそう。

こまちゃんに任せてくれれば、ちゃんと入り込んで取材するのに…。



この自然を、自分たちの郷土を守りたいだけの維吾爾民族。
DSC_4839.jpg


これは、ヤルカンド開発計画を誇示している莎車都市計画館にある未来模型。
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昨年正式オープン前の計画館を、現地VIPとして優待参観した時に、写真もビデオも撮影が許されていたので
その中の1枚から。

むかしの面影は元より、今の姿すら見られないほどの大変革。
ビル群まで見えています。
10年前までは、この1/5ほどの町並みで、周囲の幹線道路沿いには、大きなポプラ並木が聳えていました。
全部伐採され続け、莎車らしさも消えていっております。

もう少し多めの写真を載せたブログがあるので、詳しくはそちらで[カメラ]
http://chinaart.blog.so-net.ne.jp/2013-12-01


郷土を外地人の手で好き勝手に弄くり回されたら、気分良く思う人など居ないでしょうね。
政府が、上海と濟南の財閥系企業に指示し、推し進められているこの地方開発だが、こう言った開発は、
何も莎車だけでは無く中国全土で行われています。
開発プロジェクトは、色んな意味で儲かるので、僻地開発に加担すれば、都市の企業にマージンが転がり込む
って寸法でしょうけど、それ以外の副産物として、癒着に伴う賄賂などの美味しい収入がバンバン見込まれるので、
企業側も率先して乗って来るって感じでしょう。


習近平は、表面的には汚職撲滅を実行してるかのように見せかけているけど、そんなことしてもこの悪習慣は
無くならないし、いきり立ってやり過ぎて、気がついたら足をすくわれる…ってのも早晩的事でしょう。
(早晩的事…ニホンゴ忘れた…)
まあその前に、もっと54民族人民に近い事で手を尽くすことも平行してやらないと、幾ら幹部が検挙されても、
彼らは所詮、別墅のような特別監獄で余生を過ごすだけ…ってことを、知らない中国人は一人も居ないから。

漢民族の気持ちすら逆なでている中国共産党に、少数民族の問題が解決できる筈も無し…か。
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