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素朴さ、そして優雅に [大陸放浪記]

田舎寺院古鎮の更に奥に在る村。
当然、素朴で質素でピュアな土地。
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欲さず、傲らず、強いらず。
愛しみ、贖い、人を信ずる。


今回の訪問で、蘭州に到着した時に3日間程の周遊コースとして選んだ場所は、『甘南』と言う高山地区の村だった。
場所名は、甘粛省甘南藏族自治州夏河県拉卜楞村。チベット寺院群と家々が入り組み、『拉卜楞寺』というもの凄い
規模の村を形成している所だった。

そこは2000m級の標高だったので何の苦も無く行けると考えていたが、更に先にある『四川省若爾蓋県郎木寺村』は、
標高が3000mに達するかなりの高山地区だった為、当初は半分以上の確率で「敬遠」する予定で出発したのだが、
拉卜楞(ラプラン)に到着してから、この地区の天候が当面かなり良いという事で、その3000m高地へ進む事を決心した。



到着したところは、まるで中国とは縁遠い感じのする、質素ながらも何かで満ちあふれた村だった。
簡単に理想郷などとは言いたくないものの、都会と比べれば何も無いと思われがちながら、
実はそこには、人の必要なもの全てがあった。


澄んだ空気の織り成す雲の造型。
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青い空と、心が洗われるような優しいそよ風。耳に入ってくるものは、大自然が放つ安らぎの息吹だけ。
それらは全て、素朴で雄大な大地がもたらし身体を満たしてくれる。


それらを守るようにそびえ立つ神山。
対峙する村の古びた寺院。
そしてそれらを受け止める雄大な大地。
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そのどれもが、村人たちの大切な拠り所。


そこに立っているだけで感じる、魂が囁きかけてくるような不思議な感覚。
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人も動物も植物も、彼らと彼らの持つ慣習(ルール)の尊厳を受け継ぎながら生きている。

DSC_5433.jpg

その他に何も要らないのだから。

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