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耳がALHLに!? [びっくり!]

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                                        北京駅正面構内(北京総站候車楼)
こまの耳は、職業柄とでも言うのが正しいのか、職業に合っていただけと言うのが正しいのか判らないが、
30歳頃でも16.5kHzの音が聞こえていたので、音響設備の音質に関してなら、そこそこの評価能力があった。

テレビも担当していたが、当時はブラウン管テレビだったので、チューブを駆動する水平発振周波数が15kHz
だった為、普段テレビを見ているだけでも、ピーンと言う音が聞こえてしまうほどだった。

ところが、寄る年なみからなのか、五十の声を聞く頃から、音響(オーディオ)を聞いていてもしっくりせず、
最近では、そのピーン音すらも聞こえなくなり、毎日静かなものだった(まだブラウン管テレビ利用)。

しかし先日の54日間渡航時、新疆コースの最終ラウンドの或る日、莎車で右耳内の閉塞感が治まらず、3時間ほど
掛かって漸く治まった。帰国後、テレビの音がやけに奇妙で、プラスチック製の箱を軽く叩いたような小さな倍音が
乗った音質で聞こえるようになり、不審に思ってオーディオを聞いてみたが、それも音質が最悪な情況で、まるでアンプの
DCバランスがずれている時の症状に似た音だった。

暗闇に取り残されたような感覚に見舞われたものの、それでも少し経てば治るだろう・・・と言い聞かせていた。


ところが、帰国後一週間程経過した或る日の夜、普段通りパソに向かって写真整理などしていると、
突然頭がぐわんぐわんと揺れ始め、今までに感じた事が無いほどの目眩いに襲われた。

疲労?

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                                        莎車県澤普郷国家金湖楊公園内にて
自分にそう言い聞かせながら、寝転んでいてもしんどい程の目眩だったので、その日は直ぐに寝ることにした。


翌日、そのしんどさの兆候も無く、目眩自体も完全に治まっていたので、突発性のものだったと納得していたが、
その日以降、周囲でエアコンなどの室外機が回っているような鈍い低音が、やたらと聞こえるようになっていた。
窓を開けると聞こえなくなるのだが、念のため、周辺のエアコン室外機やエコキュートの室外機を点検したりしてみた。

ネットで検索してみると、室外機類の老朽化による「低周波障害」に関する訴訟問題などの記事を沢山見付けたので、
自分所の設備で周囲の家に迷惑をかけている可能性があるぞ‥と思って慌てた。
(低周波なので、機械直接では聞こえずに、戸締まりをした状態の部屋などで良く聞こえるもの)

しかし・・・
家族は誰一人として「ファンの回転ノイズのようなものなど聞こえない」と言う。
だが、「彼らは高齢者なので聞こえないのは当然だ」と安易に納得し、ここは自分だけしか調べられないぞ!と思い、
張りきって試行錯誤しながら原因を探してみた。
数日間に亘って調べるも、その音の具合が次第に大きくなっているにも係わらず、原因を見付けるには至らなかった。

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                                        莎車絲綢之路生態旅游区・馬西布拉克水庫畔

或る日、右耳に閉塞感が感じられ、そこで漸く『自分の耳』を疑い始めた。

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                                        莎車絲綢之路生態旅游区・馬西布拉克水庫畔

「ウーン音」や「耳」などで色々サーフィンしてみると、今度は『難聴』に係わる事柄が沢山眼に飛び込んできた。
多く目に付いた、『閉塞感と同時にブーン音が重なって聞こえる』と言うワードが生々しく且つ自分に嵌まっているのだ。
しかも、「治らない」や「一生お付き合いする方向で考える」などのワードも目に付く。
しかし、入浴後や休暇の時はかなりマシになるので、自分のはやはり『疲れ』が原因で生じる耳鳴りだろうと思って、
暫く様子を見る事にした。


そうこうしながら早一ヶ月が過ぎた。

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                                        莎車絲綢之路生態旅游区・馬西布拉克水庫の蘆

しかし治っている様子は無く、はたまた症状が悪化しているわけでも無く、慣れてくる自分が少し不安になったので、
自分の町には耳鼻咽喉科医院って何軒くらい有るんだろう‥と思って調べてみると、6,7軒ほどヒットした。
結構有るやん♪と思いながら、そのリストの中から、個人でHPを開示している医院のリストを見てみることにした。
その中でも、一際しっかりした頁を立ち上げていたM医院に興味を持ったので、『みみ,はな,のど』のタグを開くと、
「みみのこと」と言う疾病症状例の紹介に、

「聞こえの神経を植木にたとえた場合しおれている状態。早く水をやらないと枯れてしまいます。そうすると聴力は戻りません。」

と書かれていた。
やばい[がく~(落胆した顔)]
これを見たこまは、同じく頁上にあった『ネット診療予約』に進み、今日午後の診療を予約していたのだった。

早く水をやらねば[たらーっ(汗)]



突発性か急性か、そもそも兆候があったのかは別として、診察結果は『低音障害型感音難聴(ALHL)』だった。

参った。。。
人一倍よく聞こえる耳だったし、今でもそこそこ使える耳だと自負さえしていたが、とうとう普通の耳になっていたようだ。
しかも、老朽化のおまけ付きで。
高山や高海抜での滞在が多かったことで、低圧環境下に長時間居た事が影響し、この疾患のきっかけになったようだ。


耳の構造図

空気伝導の「音声」は、鼓膜の奥にある「耳小骨」に伝わって増幅され、蝸牛部の「前庭窓」周辺で高音を認識した後、
「蝸牛管」で低音成分が認識される‥と言うのが、耳が音声認識する簡単な原理だが、この『蝸牛アッセンブリ』の
血流や栄養成分の欠如が頻繁になる事で、難聴の諸症状が出るそうだ。そして、症状発生後の処置が遅れると、
HPで書かれていた通りの結果となる事も、今日の検診で判明した。
尚、検査詳細だが、耳孔内圧チェックや、空気伝導と骨伝導による集音特性の検査などをして貰った。

早くでんでん虫(カタツムリ:蝸牛)にエサを与えなければ・・・[あせあせ(飛び散る汗)]



先ずは一週間薬を飲んで、その効果を見てから次のステップへ進む‥というようなスケジュール。
情況によっては、次のステップに行けないばかりか、半年かけようが一年かけようが、もう治る見込みすら無いらしい。
なので、このイレギュラー的に発生した妙ちくりんな疾患をどう切り抜けて行くかは、一週間後の結果次第という事か・・・。
問診でこまが伝えた状況から、一応一ヶ月間は治療に専念し、その結果でどうするか判断するという事だった。

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                                        莎車至喀什の高速道路・ナイフで有名な英吉沙郷近辺

はぁぁ・・・もう寝よ(-_-)゜zzz…
(耳の中で室外機の動作音がするぅ~(@灬@;)
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nikkin

普通の人の耳になったことを嘆くとは、ある意味では贅沢なことですよね。それにしてもいい耳を持った人は、私とどれくらい差のある世界に住んでいるのだろう。
by nikkin (2013-12-03 13:43) 

こまちゃん

>nikkinさん。

ホントにそうだと思って居ます。
耳の中で何時も何か聞こえてるのですが、判った時は、あれもこれも聞こえなくなる
んだ‥と認識し、ちょっと落胆しかけましたが、生活習慣も良くないし、今は写真で
楽しんでいるので、ある程度自業自得なので納得ずくで受け入れてしまいました。
五感の一部がマイナスになるのは不利なことでしょうけど、多分別の方法でカバー
すると客観視してたりします。

はは、普段は特に違いって無いのかも知れません。
オーディオを吟味する時は、かなりの水準で有効でしたよ。
(以前広州でスピーカーを買った時なども威力を発揮しました[おんぷ])
by こまちゃん (2013-12-03 15:39) 

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