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虫歯の延長線上にある面倒な病気(炎症) [突然な別の話題・・]


(橋本散歩でお馴染みのこの歯科医院は、とても良い歯医者さんでしたが、残念な事に既に閉院しています・・・)

はじめに。
内容に、医療処置行為などが随所に出て来ますので、読んで気分を悪くされる方が有るかも知れません。
その場合、読むのを止められるか、この説明を意識されて、最初から読まない事をお薦めします。
でも、知ってて損は無いと思いますが・・・



先日の「気の早い梅園訪問」ブログの締めにも書きましたように、28日に突然襲った上顎と頬の腫れによる
激痛で、29日に歯医者さんへ出掛けてきました。

上顎の歯が虫歯になった場合、治療をせずに粘っていると、やがて喰う所が無くなった虫歯菌により、
歯茎が感染症を引き起こします。これは歯槽膿漏の親戚のような物ですが、歯を治療して膿を出す事で
かなり改善されます。しかし、更に放置していると、その菌が同時に上顎の頬の皮膚との隙間「上顎洞
に入り込んで炎症を起こしてしまう事があります。これを「歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)」と言い、
上顎洞の小さな通気口からの感染なので、炎症後の化膿した性分は、逆に出られない状態になります。

こまも将にこの症状で、昔の治療で被せをした歯は神経を取って治療されていたので、その裏側を虫食いに
曝されていたようで、数ヶ月前に折れてしまいました(上顎左3番)。
中国の往来でずっと放置してあったのですが、その間にも虫歯が進行していたので、先の説明通りに虫歯菌
が別の部位へと進行し、それにより、歯茎の炎症は勿論のこと、同時に歯性上顎洞炎にもなってしまい、頬に
熱を持って、身体全身の微熱まで伴ってしまいました。
この状態、頬骨と鼻の付け根の間がキンキンに腫れるので、これだけでも痛いのなんの・・・


先ず、元となる歯の治療をしなければならないので、29日に出掛けた医院では、歯内部の朽ちた神経
洞を清掃し、広めの空洞を設けて、上顎洞の化膿進行(内圧)を緩和させる措置をしたのですが、この処置
は良いのに、神経の無い筈の歯が超曲者で、手で触ろうが物で擦ろうが痛くも痒くも無いのに、
空気に触れるさけで「激痛」が走るんです。
その上、飲み食いする事でも激痛になる(浸みるなんて甘っちょろい物では無い)ので、夕方に治療を終えて
帰宅後に夕飯を摂った後、悲惨な目に遭いました[もうやだ~(悲しい顔)]

果たして、上顎洞炎でキンキンパンパンに腫れた「顔が痛い」のか、歯茎の炎症で疼く歯が痛いのか、
同じ左側なので、どう言う状況か判らなくなるほどです。


次の診察予約は1週間後でしたが、実はコレも宜しくなく、歯と上顎洞が貫通状態なので、感染症を防ぐ意味
で、最初は隔日くらいで清掃などをすべき所なのに、1週間も空けて下さいましたし、化膿止め(抗生物質)や
痛み止めも出されませんでした。もっと最悪だったのは、激痛に苦しみ耐えた翌日が、ご丁寧に「定休日
だったのです。
自分で歯清掃をすると結構鎮まるので、何度か凌いでいましたが、やはり痛みの度合が尋常では無い為、
止む無く別の歯科に電話して判断を仰ぎました。やはり次の診察や薬の支給は必要だと言われ、その
医院で診ても良いと快く言って下さったので、一応考えてみようと電話を切りました。

所が、夕方の5時頃から、これまでに無かったくらいの激痛に見舞われ、家をのたうち回る有様・・・
さっきの歯科医院に、もう一度ワラをも掴む思いで電話を入れて、そのご厚意に甘える事にしました[車(RV)][ダッシュ(走り出すさま)]


診て貰った結果は、処置的には全く問題ないので、薬で炎症を抑えつつ、酷い時にはロキソニンなどの鎮痛
剤で凌ぐ方法を取るようでした。従って、その医院では、一通りの薬を貰って帰ってきましたが、歯の状態は、
もう夕食も出来ないほどの苦痛です。

ロキソニンは、極度な腰痛持ちのオトンが沢山支給されて持っているので、先ずはそれを飲んで夕食を摂り、
その後は、医院のも使って痛みを抑え、本来「1日3個まで」の所を、夕食後の7時半-11時-就寝後の
本日の早朝4時-6時半と、痛くて目が醒める度に飲んで繋ぎながら、痛みから凌いでいました。

飲まなかった場合のその激痛は、こめかみや耳、後頭部までも破壊しそうなくらい痛かったので、その痛み
を抑える為なら、胃が荒れても仕方が無いと思って断行しました。


そして本日。
朝一番に電話してみましたら、昨日の医院は「2日も早朝一番で診させて貰いますよ」と言ってくれたのに、
こちらの医院は、「空いてないので10時45分に来て下さい」との事。
今後の義歯の事も有るし、ちょっと医院を換えたくなかったので、仕方なく痛みを堪えて待ちました。

診察は50分遅れで始まり(その間、ロキソニンが切れ始めて痛いのを我慢して待った)、その腫れ具合を
見た医者は、驚きながら早々に歯茎の手術を始めてくれました。
内圧が下がったので、そのままで様子を見るかどうか尋ねて来るので、「また痛くなったら悲惨ですよね。
この痛み、マジ尋常じゃ無いんです」と言うと、漸く「抜歯」を決意してくれました。(どっちが患者や[exclamation&question]


先の歯茎手術でもそうだったのですが、炎症をしている身体の部位は「酸性化」している為に麻酔が効き
にくくなっているのだそうです。なので、出来れば少し治療を進めた後、少し腫れが落ち着いてから抜歯を
したかったようです。
でも、この痛みと比較したら、もう折れて存在しない歯なんて必要ないので、とっとと抜いて頂戴!と言い
ました。

歯茎治療の麻酔の痛さはハンパではありませんでしたが、抜歯の先の麻酔は、そこまで酷くはありません
でした。抜歯される事には慣れているので、覚悟も決まって、まな板の上の鯉(栄養不足ですが・・・)を保持。

しかし、麻酔の効き具合が懸念されるので、一旦軽く引っ張って、麻酔の効果を調べてくれました。
既に、外側3本、内側3本を縦に、合計6本を打ち込んだ麻酔でしたが、根までは届いて無く、根っこに少々
痛みが走りました。そこで左右に振った歯の隙間から、根元に2本麻酔をブチ込んで、漸く全麻酔モードに
入る事が出来ました(オイオイ[あせあせ(飛び散る汗)]上顎抜歯でそんな事してエエんかい?[パンチ]・・・と思うこまでした)。


そこからは、慣れていても聞きたくはないあの、「グヂグヂグヂ・・・」と言う、骨から引っぺがされる音[どんっ(衝撃)][ふらふら]
無事抜歯が完了しましたが、炎症している情況で抜歯をした場合のもう一つのリスクが「止血困難[がく~(落胆した顔)]」。
どんなんや?こんなんやん!ってな物では無く、今までで初めての流血戦でした。
最初はそんなに出て無かったので、そのまま寝かされて待っていましたが、何だか口の中に鉄分の味が
広まって行きます。今日は臨時で診て貰っているので、その間別の軽症患者を診て戻ってきた先生は、
この様子を見てすぐに、消毒入りの脱脂綿を噛ませて呉れました。
こまは、昔から血が止まりやすい青年でしたので、その後何とか事なきを得たようで、血はネットリして
固まり始めてくれました。
抜歯後の傷口からは若干の漏れは有るものの、最初の流血戦は峠を越したので、帰宅する事を許されました。

まだ顔の腫れは残っていますが、あの歯の激痛がすっかり無くなった事で、何とも清々しい気持ちになれて、
ホント良かったと思います。


帰宅後昼食を摂り、寝不足だったので少し眠っちゃったのですが、3時前に目が醒めて、鼻水が垂れている
ので拭ってみると、なんと「液体混ざりの血」でした。
調べてみると、鼻の入り口下部からの出血なので、抜いた歯の影響で、上顎にクラックが入ったようです。
穴じゃ無さそうなのですが、念のために電話してみると(午後の診察は3時から)、「直ぐ来られますか[あせあせ(飛び散る汗)]
と慌てています。
その理由も判りますが、事態はそこまで大層では無さそうなので、一瞬断ろうかとも思ったのですが、消毒
くらいして貰った方が良さそう‥と考えて出向く事にしました[車(RV)][ダッシュ(走り出すさま)]
今朝の激痛では時間に融通が利かなかったのに、「医療事故」紙一重の情況なので、直ぐに観てくれたよう
ですね。しかも、その診察料はタダでしたし。

診察前に、「歯性上顎洞炎」と「上顎抜歯のリスクと対応」などを調べておいて良かったです。
最初29日の診察では医者に託そうと思って何も言いませんでしたが、後半の治療中には、レントゲン画面を
見ながら幾度となく先生とやり取りをしましたし、キチンと用語を挟む事で、かなり慎重にもなってくれました。

東大阪の時、上顎左4番の歯を抜く事になったのですが、その時の町医者は「ここは上顎洞と繋がると良く
ないので、町医者では免許がないと抜かない。なので東大阪中央病院まで行って下さい」と言って、紹介状
を貰って「口腔外科」まで行かされた経験も有効になりました。
その時は、抜く人が超お上手で、左右にグニグニなんてせずに、真っ直ぐサクッと抜いて呉れましたから、
(4番の根は二股です。3番までは単独)洞壁面に穴を空ける事無く抜歯完了。上顎洞の縫合術は不要でした。
でも、保険対応なのに8,500円も掛かったのはビックリでした・・・[がく~(落胆した顔)]


最後に、この太っちゃった可愛い顔をどうしてくれるのかは判りませんが、取り敢えずは生活可能状態
「食べられる状態」にはなったので、今は呑気にこんな事をブログに書いたりしております。

この上顎洞内部の炎症は、普通は膿の筈なのに、こまの場合は殆どが血液のようです。
夜、鼻孔奥からちょろちょろその血が出て来ましたので、暫くしたら、元の好青年に戻れそうです[決定]
これが全部膿だったら、鼻孔に流れ込んでくる為にかなり臭いんだそうです・・・[がく~(落胆した顔)]

どうしても自然に出て来ない場合は、歯科医院では治療が出来ないそうで、耳鼻咽喉科での手術になります。
その場合は、上顎歯茎と上唇の内側との境目を切って吸引する場合と、腫れに該当する側の鼻孔奥から
吸引する方法があるそうです。術後は感染症予防の消毒をしっかりと行って、吸引口を閉じて完了です。


以上、三途の川を渡りそうになったこまの、歯性上顎洞炎奮闘記でした。

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コメント 4

hal-vvv

怖くて読めませんが お大事に・・・・

by hal-vvv (2012-03-03 10:09) 

こまちゃん

>hal-vvvさん。

ははは、そんなにすごい事もないですが、想像力によってはエグいシーンを
思い浮かべる人も居るかもと思いまして・・・[きょと][たらー]
by こまちゃん (2012-03-03 21:26) 

リル

激痛がなくなってよかったですね…読んでて怖かったけど。
お大事に。
by リル (2012-03-04 23:53) 

こまちゃん

>リルさん。

歯の疾患に関しては、一般の人より百戦錬磨のつもりでしたが、
この痛みは初めての感覚だったので、ホトホト参りましたでおじゃる…[さーっ][あせっ]
4日の夜から腫れが引き始めていますが、暫く出ないと聞いていたのに、
一体どこからどこへ…[きょと][たらー][はてな][はてな] 人の身体は良く出来てますね[おんぷ]
by こまちゃん (2012-03-05 00:25) 

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