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憧れの町承徳へ!⑤~金山嶺長城・弍 [北京生活]

古のロマンと腥い時代背景を抱えたまま、いまも尚聳える万里長城。
この石壁を見れば見る程、人間業ではあり得ない気がしてしまいます。
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秦始皇の気まぐれが生んだ人知の極み・・・
でも、この地面には、その時代に華北地区に住んでいた人々の、何世代にも及ぶ亡骸が埋まって居るんですよね。
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以前、八達嶺高速が出来る前には、「秦始皇歴史博物館」と言う所が、八達嶺長城の道の途中にありました。
そこでは、清の時代から漢へと作り続けられていた、長城製作時代絵巻が、蝋人形で展開されていました。
それは将に「地獄絵巻」でしたね・・・
それを見て以来、長城を「素晴らしい」とか「素敵」とか言う目では見られなくなってしまいました。

人民苛めの歴史の元祖としてしか見られません。


逆光に輝くその向こうでは、今も怨みに打ちひしがれた人たちが眠っている気がします。
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真新しい石板。
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その先には、全く違った朽ち果てた姿が。
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この真新しく不自然な材質の所を歩いてきました。
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すると・・・


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JTBによる修復寄与でした。
http://news.sina.com.cn/c/2007-04-12/151111626102s.shtml

2006年12月の雲南省バス転落事故で、本来、厳密に語れば被害者でもある筈のJTB、
事故の決着も付いていないそんな時期だったにもかかわらず、なんでこんな事するんでしょうね。
日中国交回復35周年記念で行ったそうですが、何故JTBが64万元も支払ってやらなけりゃならないの?
64万元って言えば、日本円でほぼ1億。その分、事故の被害者へ、迅速で正しい賠償をすべきでしょう[exclamation]

中国との商売上で考えりゃ、中国側の旅行社に全部委任していた非は充分あります。
本来なら、契約が有ってそれに基づいて行うのが当然ですけど、この国の人間が、お人好しの日本企業が
支払った、とてもおいしい金額分の仕事を、キッチリすると思っている方が間違いですから。


おっと、横道に逸れちゃって・・・

その先には、、、
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ここも朽ち果てた烽火台。
ヨーロッパなどの歴史遺産みたいにも見えます。
(イーハンさん、どことなくエジプト歴史学者の様な・・・(^灬^[たらーっ(汗)]


ここから先は、とても足場が悪そうですね。
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面白そうですが、身体がオーバーヒートしていましたし、戻る時間の事も考えて、この辺で戻る事にしました。
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写真で「足跡」を残し、我々はここを去る事にします。
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もう少し若かったら・・・もう少し時間的余裕があったら・・・
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向こうの司馬台長城まで行きたかったですね。

皆さんも、長城へは体力のあるウチに訪れられる事をお薦めします。
ここだけは、老後のスローライフをゆったり送っている時期では、リフトで上がれるので見る事は可能ですが、
自分の足で踏みしめる事は出来ない所ですから。


城壁状の向かい壁が見えている部分から、更に先へ2つめが、金山嶺長城最高峰の「望京楼」で、
その先からは「司馬台長城」です。



では、戻るとしましょう!
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司馬台長城部分を望遠で[カメラ]パチリ!
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200mm(光学計算では300mm)のレンズは便利です!


長城の両脇には、ご覧の様に、始終良い香りを漂わせてくれていた「薄紫の花」が。
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名前は知りませんが、本当にありがとう!


かすみの向こうに見えている池は水庫。
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方角は慕田峪方面です。


足の裏でしっかり何かを感じながら歩きます。
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来る時に見た景色も、帰りに見ると新鮮に見えます。
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烽火台も、一度入った事を忘れてしまうほど。。。


真夏の空とは思えないほどの、秋空チックな雲の配置。
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薄紫の花がいっぱい咲いています(写真の解像度が良くなくて見えにくいかも…)
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さようなら、金山嶺長城!!
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ん??
折角の感情をぶちこわすバカ達。。。
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寝るんだったら、わざわざ上がってくるな!


こんな感じで写真に入ってしまう事もしばしば。
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爺ぃはこの辺りで、イーハンさんに付きまとっていた婆さんと大喧嘩!
なんと、「この死にかけのババアのくせして、サッサと死んでしまえ!」と言いながら服を鷲掴みにしたと
思ったら、肩を突き飛ばしてしまいました!!

理由は、唯一の中国人である爺ぃが、本をイーハンさんに売らずに居る事に腹を立て、
「彼(イーハンさん)に買う様に進めてくれない酷いヤツ!」って言ったそうです。
漢字2文字で言い放てる言葉でしたが、こまの中文ボキャでは判らないものでした。

まあ、爺ぃはそんな事約束もしていないし、買うか買わないかは本人次第。
でも、イーハンさんはこのババアから2冊買ったんですよね。その後だったので訳が判りませんでした。

他の若手が止めに入り、一番訳の判らないイーハンさんも懸命に止めていました。
聞くと、このばばあは一寸変人らしく、店仲間でも相手にしてないそうです。
ばばあは先に降りて行きましたが、なんか後口の悪い結果となりましたね。
でも、折角買って上げたのに(他の人からは何も買ってません)、なんで爺ぃにそんな事言ったんでしょうね。

でも、何はともあれ、みんな、店でおとなしく待っててよ[exclamation]

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色々な自然の香りともこれでおさらばです。
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向こうの西面の金山嶺長城も・・・
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さっきまで自分の足で踏みしめていた金山嶺長城東面も・・・
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そして、鬱陶しかったむすめ達も・・・
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(なんで記念写真撮るの???)


みんなが色々な思いを抱きつつ、下山用のリフトに向かいます。
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(むすめ達は自分で降りて行きます)


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ゴンドラリフトに乗った頃、、、
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歩いて降りて行く彼女たちが見えました。

もしかして・・・下に到着したら又寄ってくるの???


丸い形の東烽燧。
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到着です。
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予感的中!
写真はないですが、しっかり待っていました・・・


何カ所かに分けて置かれている、金山嶺長城の石碑。
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駐車場までの通路からは、金山嶺長城西面の勇姿が見えていました。
望遠なので、やたらと近くに見えていますね。
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駐車場にも、また別の石碑がある事に気付きました!
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運転手は、影を選んでこんな看板の脇で「爆睡」しながら待っていました(到着時停車したのは写真の左奥)。
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車のあった所から撮影。


帰り道で、小型自動車がすれ違いザマ曲がりきれずに、道路から3,4m下の野っ原に落っこちているのに
遭遇しましたが(けが人が居て、救急車を待っていました)、我々は平安無事に帰路を走って戻ってきました。
(行きは1時間40分掛かりましたが、帰りは1時間20分でした)
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夕焼け空が、明日の天気を予報している感じです。
イーハンさんは、ホント晴れ男ですね~。



では、
オマケにこの日の食事風景をお届けします!
「憧れの町承徳へ!⑥~夕飯はしっかりと!」をお楽しみ下さい。

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コメント 9

yukitan

はじめまして。
万里長城は壮大ですね。
by yukitan (2008-08-03 16:32) 

こまちゃん

>yukitanさん。

はじめまして[おんぷ]
φ(・_・。 )にniceありがとうございます[えーっ]
とにもかくにも長城は凄すぎです[あわわ]
こう言った遠い長城は一日仕事ですから、人が余り来ません。
現場にいながら風の音に耳を傾けると、とても不思議な感覚に囚われます。
逆に北京の「八達嶺」に行ったら、人だらけで人間が川になって居る感じで、
このタイムスリップした様な感覚には出会えませんね[たらー]
by こまちゃん (2008-08-04 02:20) 

uta

ふ~[はぁっ]お疲れ様でした
なんだか最後がちょっと悲しかったけど[・・・]
絶対行くぞ~~[ぴかっ][ぴかっ]
お金貯めなくちゃ。。。
薄紫色の花 本で探して見ましたがなんだかわかりません
by uta (2008-08-04 12:14) 

こまちゃん

>utaさん。

万里の長城なら、こう言った田舎の方が値打ちがあります[えーっ]
でも、ハエの様にウロウロしている人間は邪魔ですけどね~[どくろ]
北京行きは、日本国内旅行より安いかも知れません。
往復飛行機だけでも5万で買えましたし、到着後、騙されない様にすれば、
結構経済的に済みますよ(15日間ならVISA不要)。
この1週間で、承徳の3人分と後半北京の2人分で15万弱でした。
(イーハンさんの航空代含まず。こまがガイドでフルアテンド[ぴかっ])

薄紫の花、こんな広大な屋外なのに、長城中が仄かな香りで充満していました。
この時期がこの花の全盛期のようですね[ぴかっ]
by こまちゃん (2008-08-04 14:06) 

のんたん

私は八達嶺の長城へ行きました。11月末で寒くて観光客が少なかったとはいえ、こんな写真のような雰囲気は全くなかったように記憶してます。壮大な歴史(良し悪しは別にして)と時間の流れを感じさせますね。行くならこっちですね!こりゃ、私も行きたいなあ!って思いました。
私もお金貯めます。(・・・いつ貯まることやら。こっちも壮大な計画です)
by のんたん (2008-08-05 00:58) 

こまちゃん

>のんたんさん。

あの壮大で原始的なパノラマスケールの景観を、是非ご体験下さい~[えーっ]
長城としては起伏が少なく結構緩やかなコースなので、朝出れば西面も制覇可能だと
感じました。逆に八達嶺の男坂、女坂の方ががしんどいと思います。
この後、「慕田峪長城」も行ったのですが、あれは体力限界を超えましたね…[あせっ]
お陰で日焼けしたし、今、腕の皮がむけ始めました・・・[がーん]

金山嶺長城のふもとにはホテルが3つ程有るので、泊まって夕陽や朝日も制覇されたら、
凄い思い出が1つ増えると思いました[ぴかっ]

こうなりゃいっそのこと、金山嶺長城ツアーでも組んじゃおうかな[はてな][わはっ]
by こまちゃん (2008-08-05 02:52) 

uta

金山嶺長城ツアー開催の節は
ぜひご一報を[にこっ]って何年か先にして下さいね

薄紫の花 「にんじんぼく」かな~[はてな]とも思うのですが
ちょっと葉っぱの形が違うような←まだ探求中[たらー]
by uta (2008-08-05 13:12) 

こまちゃん

>utaさん。

ありゃ~[あせっ]すんまそん!(古[あせっ])
匂いはジャスミンとベンジャミンを足した様な・・・(余計ワカラン[・・・][たらー])
程々で良いですよ~[はれ2]
八重芙蓉、来年はどっちが咲かせられるか競争ですね[わはっ][えーっ]
(芙蓉:タチアオイの事[はてな])
それ以前に、ウチにはそんな場所がないかも・・・[あせっ][あせっ][あせっ](この花、でっかいですからね~)
by こまちゃん (2008-08-05 13:55) 

さとうさだよし

承徳え行きましたが長城は八達嶺でしたこの次は行きたいな
姉は承徳弟は新京私は包頭生まれ3人でもう一度行きたいな

by さとうさだよし (2016-09-19 20:52) 

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