オリンピックに一番近付いた日・その2 [北京生活]
さて、百工坊の工芸を一通り参観したアンナ夫人。
百工坊がこの日、最後の締めくくりとして準備していたものは、「中国伝統工芸」の実演講習会です。
内容は、工坊内のウチの真向かいに店を構えている「工芸大師・徐陽」による剪紙(切り絵)講習です。
成都の山奥から出てきて、自分でも「農民から工芸大師になった人間」と紹介している、
控えめで奥ゆかしい(口だけ)方。
本人の後にアンナ夫人も席に着き、早速始目用とした所、彼の携帯が鳴りました。
すると、彼は何を思ったのか、その電話を・・・
受けて話しを始めました!!!
しかも、しっかり普通~~に会話していました!(ーー
国賓を迎えているこの場面で、携帯を受ける人って信じられません!
温家宝が知ったら、モンですよ
これはもう、田舎モン以外の何モンでもありません
実は、爺ぃが実演中にも、タイイング悪く爺ぃの電話が鳴ったのですが、爺ぃは片手で絵を描きながら、
すかさずもう片方の手で「プチッ」と切っていましたよ。
彼、かなり多くの世界を渡り歩いているんですけど、義烏から取り寄せた「機械モン仕上げ」の商品や、
北京の郊外で農民に剪らせた簡単な作品を、自分の物として売り歩いて居るだけなので、
海外行きでは、普通「芸術家」なら、とっても多くの事柄を得てくるものなんですが、
彼の場合は「お金だけ」のようです。
実演時は、中国人なら誰でも簡単に出来るモノで済ませているから、もう伝統を重んじる気持ちも、
中国民間工芸の拡大も、商人化した人間には関係ないんでしょうね。
後で知りましたが、「双喜」の切り絵って、学校でも習うそうです。
爺ぃも出来るというのでやって貰ったら、双喜よりも綺麗な図案を仕上げてくれました。
(使ったハサミは「鼻毛切り」だったので、本人は「ハサミがイマイチで上手く出来なかったよ」って
言ってましたが、そのまま売り物に出来る出来映えでした!(店に並べようかな・・・(^m^))
彼の日常を見ていても判りますが、未だに田舎から出てきたままの性格です。
客が来ても高飛車で話しをするし、また、その話し声が、2階のフロア全部に聞こえる位に大きな声。
真向かいのウチは大変ですけどね。
電話を受けた事を、スグ隣にいた張経理に一言言われていましたが、
「ん?電話取っただけだよ、それが何か?」
みたいな表情。
あ~あ、こりゃー政府官僚並みに扱いにくいですね・・・
どなたかここへ買い物に来て、
「あんた、ホントに芸術家?話すときくらいもっと普通に話して貰えない?しかもアンタ1人のビルじゃないんだし、
他人に迷惑かかるって思わないの?あ~あ、止め止め。こんなモン買ったら、良い思い出が丸つぶれになるわ」
って言ってやって下さい。
ホント、話し声煩いんですから。(耳がマヒしているのかも・・・)
早速実演開始。
本人は、そんな事何も気付かないので、何事もなかったかの如く国賓と接しています。
アンナ夫人の作業を見て、まだ出来上がったものも見てないのに、
親指を立て指して褒めちぎります。(中指じゃなくて良かったです~)
アンナ夫人の表情が意味深でナイスですね~
でも、広げてみると、「模様」になっているので、アンナ夫人も一寸嬉しそう。
ただ、彼女にはすぐにこれが「ダブルハッピー」だとは判らないので、その嬉しさは半分位?
通訳が説明を終えた後、結構喜んでおりました。
後に立ってるスーパーマリオみたいなオッサンは、新疆和田の人で、北京で「和田玉」を販売している維吾爾人。
後ろに立てば写真に写ると知って、頻繁にウロウロし始めました。
百工坊の係員が、彼の名前を呼んで退く様に促しましたが、大きな声では言えないので、それを良い事に
本人聞こえないふりしてニコニコ。(玉売りだけに、「たまたま」通り掛かっただけってか~?・・・(ーー)
あのねぇ~、オッサン。かわい子ぶってもアカンって!!
出来上がりの作品と、プレゼントする中国キッズの剪り絵を持っての記念撮影!(手ぶれですがご勘弁を)
こらオッサン また入って来るか~
殆ど関係者みたいです。
体格が良いので、説明しなかったらSPか何かかと思ってしまいそうですね。
みんなで合影(合同撮影)
オッサンも入ってるかなと探してみると、端っこですが、結果的に結構良い所に立っていますよね。
ウチのゲージュツカは写真が好きですが、玉売りオッサンも好きなんですね~
最後に、百工坊への記念として、アンナ夫人に色紙を書いて貰います。
でっかいですねぇ~・・・
実はこの時、みんながアンナ夫人の手に意識が集中していたので、爺ぃは付き添いのあの女性に、
すかさず準備してきた名刺を渡したそうです。(おおおおお作戦その2、大成功)
こまは、全然知りませんでした。
その間に、アンナ夫人はメッセージとサインも終えたようです。
じ・・・実は、さっきの「マリオオヤジの写真に写りまくる行動」を、少し前に爺ぃに話しました。
すると、名刺を渡し終えた爺ぃ、
ちゃっかりそのまま居座って、みんなからのシャッターやフラッシュを浴びていました!
関係者みたいですが、ぶっきらぼうにポッケに手を突っ込んでるので、無関係者ってスグ判りますよね・・・
うう~ん、言わんかったら良かった・・・
百工坊の工芸師、みんな揃って「郷巴佬(田舎モン)」ですねぇ~・・・
サインを持った百工房の総経理(左)達との記念撮影。
最後の最後に、玄関先に置かれていた数㌧の重さのある和田玉の説明です。
マリオオヤジ、念願の独壇場 ですね。
折角ですから、キッチリ撮っておいてあげました
アンナ夫人、国賓専用の「マイクロバス」でご帰還です。
後からは、高級外国乗用車で関係者がついて行きます。
うう~ん、これって「反対」ちゃうのかなぁ・・・
これは百工房ではなく、中国国務院 の段取りですから、何にも言えませんね。
以上、ちょっとお騒がせで、かなり未熟な「国賓接待の巻」でした。
ちゃんちゃん。
尚、当日の様子が、中国新聞社のネットに、当日の夕方にはアップされていました。
http://www.cnsphoto.com/NewsPhoto/printNews.asp?ID=447330
速いし、内容も充実してますね!
「アンナ夫人が百工坊で芸学」の記事も沢山あります。
http://www.beijing.gov.cn/zfzx/qxrd/cwq/t948533.htm
http://space.tomatolei.com/html/48/t-777648.html
徐陽大師、その時に新聞社から取材攻勢を受けていました。
その内容も下側の記事に載っていますね。
誰も知らないと思って、ご立派な事を語っていますね。
でも、実際は商品流しですから、このまま行くと中国民間工芸が全て商人化してしまいます。
機械なら機械で良いんです。
それに見合った「説明」と「価格」で売られていれば。
でも実際は、工芸大師作の説明とその高額な値付けなので、判らない人はそのまま信じて買って帰ります。
その後判る人が見て、「これ、手工芸じゃなくレーザーカットじゃん!」と露見すると、「中国製品はねぇ~」と
なってしまうんです。
すでに、こう言った経緯は前歴が多く、中国美術工芸の信用はがた落ちしています。
我々は、こう言う類の販売者を、「中国民間工芸的害虫」と呼んでいます。
でも、いつか必ず神様が判断を下してくれると信じています。
百工坊がこの日、最後の締めくくりとして準備していたものは、「中国伝統工芸」の実演講習会です。
内容は、工坊内のウチの真向かいに店を構えている「工芸大師・徐陽」による剪紙(切り絵)講習です。
成都の山奥から出てきて、自分でも「農民から工芸大師になった人間」と紹介している、
控えめで奥ゆかしい(口だけ)方。
本人の後にアンナ夫人も席に着き、早速始目用とした所、彼の携帯が鳴りました。
すると、彼は何を思ったのか、その電話を・・・
受けて話しを始めました!!!
しかも、しっかり普通~~に会話していました!(ーー
国賓を迎えているこの場面で、携帯を受ける人って信じられません!
温家宝が知ったら、モンですよ
これはもう、田舎モン以外の何モンでもありません
実は、爺ぃが実演中にも、タイイング悪く爺ぃの電話が鳴ったのですが、爺ぃは片手で絵を描きながら、
すかさずもう片方の手で「プチッ」と切っていましたよ。
彼、かなり多くの世界を渡り歩いているんですけど、義烏から取り寄せた「機械モン仕上げ」の商品や、
北京の郊外で農民に剪らせた簡単な作品を、自分の物として売り歩いて居るだけなので、
海外行きでは、普通「芸術家」なら、とっても多くの事柄を得てくるものなんですが、
彼の場合は「お金だけ」のようです。
実演時は、中国人なら誰でも簡単に出来るモノで済ませているから、もう伝統を重んじる気持ちも、
中国民間工芸の拡大も、商人化した人間には関係ないんでしょうね。
後で知りましたが、「双喜」の切り絵って、学校でも習うそうです。
爺ぃも出来るというのでやって貰ったら、双喜よりも綺麗な図案を仕上げてくれました。
(使ったハサミは「鼻毛切り」だったので、本人は「ハサミがイマイチで上手く出来なかったよ」って
言ってましたが、そのまま売り物に出来る出来映えでした!(店に並べようかな・・・(^m^))
彼の日常を見ていても判りますが、未だに田舎から出てきたままの性格です。
客が来ても高飛車で話しをするし、また、その話し声が、2階のフロア全部に聞こえる位に大きな声。
真向かいのウチは大変ですけどね。
電話を受けた事を、スグ隣にいた張経理に一言言われていましたが、
「ん?電話取っただけだよ、それが何か?」
みたいな表情。
あ~あ、こりゃー政府官僚並みに扱いにくいですね・・・
どなたかここへ買い物に来て、
「あんた、ホントに芸術家?話すときくらいもっと普通に話して貰えない?しかもアンタ1人のビルじゃないんだし、
他人に迷惑かかるって思わないの?あ~あ、止め止め。こんなモン買ったら、良い思い出が丸つぶれになるわ」
って言ってやって下さい。
ホント、話し声煩いんですから。(耳がマヒしているのかも・・・)
早速実演開始。
本人は、そんな事何も気付かないので、何事もなかったかの如く国賓と接しています。
アンナ夫人の作業を見て、まだ出来上がったものも見てないのに、
親指を立て指して褒めちぎります。(中指じゃなくて良かったです~)
アンナ夫人の表情が意味深でナイスですね~
でも、広げてみると、「模様」になっているので、アンナ夫人も一寸嬉しそう。
ただ、彼女にはすぐにこれが「ダブルハッピー」だとは判らないので、その嬉しさは半分位?
通訳が説明を終えた後、結構喜んでおりました。
後に立ってるスーパーマリオみたいなオッサンは、新疆和田の人で、北京で「和田玉」を販売している維吾爾人。
後ろに立てば写真に写ると知って、頻繁にウロウロし始めました。
百工坊の係員が、彼の名前を呼んで退く様に促しましたが、大きな声では言えないので、それを良い事に
本人聞こえないふりしてニコニコ。(玉売りだけに、「たまたま」通り掛かっただけってか~?・・・(ーー)
あのねぇ~、オッサン。かわい子ぶってもアカンって!!
出来上がりの作品と、プレゼントする中国キッズの剪り絵を持っての記念撮影!(手ぶれですがご勘弁を)
こらオッサン また入って来るか~
殆ど関係者みたいです。
体格が良いので、説明しなかったらSPか何かかと思ってしまいそうですね。
みんなで合影(合同撮影)
オッサンも入ってるかなと探してみると、端っこですが、結果的に結構良い所に立っていますよね。
ウチのゲージュツカは写真が好きですが、玉売りオッサンも好きなんですね~
最後に、百工坊への記念として、アンナ夫人に色紙を書いて貰います。
でっかいですねぇ~・・・
実はこの時、みんながアンナ夫人の手に意識が集中していたので、爺ぃは付き添いのあの女性に、
すかさず準備してきた名刺を渡したそうです。(おおおおお作戦その2、大成功)
こまは、全然知りませんでした。
その間に、アンナ夫人はメッセージとサインも終えたようです。
じ・・・実は、さっきの「マリオオヤジの写真に写りまくる行動」を、少し前に爺ぃに話しました。
すると、名刺を渡し終えた爺ぃ、
ちゃっかりそのまま居座って、みんなからのシャッターやフラッシュを浴びていました!
関係者みたいですが、ぶっきらぼうにポッケに手を突っ込んでるので、無関係者ってスグ判りますよね・・・
うう~ん、言わんかったら良かった・・・
百工坊の工芸師、みんな揃って「郷巴佬(田舎モン)」ですねぇ~・・・
サインを持った百工房の総経理(左)達との記念撮影。
最後の最後に、玄関先に置かれていた数㌧の重さのある和田玉の説明です。
マリオオヤジ、念願の独壇場 ですね。
折角ですから、キッチリ撮っておいてあげました
アンナ夫人、国賓専用の「マイクロバス」でご帰還です。
後からは、高級外国乗用車で関係者がついて行きます。
うう~ん、これって「反対」ちゃうのかなぁ・・・
これは百工房ではなく、中国国務院 の段取りですから、何にも言えませんね。
以上、ちょっとお騒がせで、かなり未熟な「国賓接待の巻」でした。
ちゃんちゃん。
尚、当日の様子が、中国新聞社のネットに、当日の夕方にはアップされていました。
http://www.cnsphoto.com/NewsPhoto/printNews.asp?ID=447330
速いし、内容も充実してますね!
「アンナ夫人が百工坊で芸学」の記事も沢山あります。
http://www.beijing.gov.cn/zfzx/qxrd/cwq/t948533.htm
http://space.tomatolei.com/html/48/t-777648.html
徐陽大師、その時に新聞社から取材攻勢を受けていました。
その内容も下側の記事に載っていますね。
誰も知らないと思って、ご立派な事を語っていますね。
でも、実際は商品流しですから、このまま行くと中国民間工芸が全て商人化してしまいます。
機械なら機械で良いんです。
それに見合った「説明」と「価格」で売られていれば。
でも実際は、工芸大師作の説明とその高額な値付けなので、判らない人はそのまま信じて買って帰ります。
その後判る人が見て、「これ、手工芸じゃなくレーザーカットじゃん!」と露見すると、「中国製品はねぇ~」と
なってしまうんです。
すでに、こう言った経緯は前歴が多く、中国美術工芸の信用はがた落ちしています。
我々は、こう言う類の販売者を、「中国民間工芸的害虫」と呼んでいます。
でも、いつか必ず神様が判断を下してくれると信じています。
お疲れ様でした~[はぁと]
これからも頑張れ~[えーっ]老師[えーっ]こまちゃん[えーっ]
ちなみに私も声のでかい人苦手です
動じない老師どころか陰で大活躍[はれ2]の老師
その体重[どくろ]成人病大丈夫ですか[はてな]
by uta (2008-04-15 07:57)
>utaさん。
有り難う御座います。
お陰様で成人病は、糖尿の初歩意外は無いんですけど、20数年前に胆石で手術し、
石が86個[わおっ]出たことがあり、その後胆道結石になっているようです。[あせっ]
かなりゆっくり、時間を掛けて成長してる様で、いつ痛みが爆発するか判らない[・・・]
と言っています。[あわわ]
by こまちゃん (2008-04-16 03:55)